ヘルハンプール公国 内務省 歴史編纂局 51603


【RP】§親衛隊選抜戦§AbusoluteHell§【万歳】

1:ジュリア. :

2012/08/23 (Thu) 22:25:02

【RP】§親衛隊選抜戦§AbusoluteHell§【万歳】 

23714:ジュリア. 2006/11/28 14:36:41 


ヘルハンプール恒例のRPスレぢゃ。
なので御自由に書き込んでくだされ。

いつもどおり、ウマい下手なんて無関係、
誇張・脚色大歓迎ぢゃ。



ささ、思い立ったら書いた者勝ちぢゃよ(笑


23736: コロシアム管理人より:妖 フォルラン 2006/11/29 21:55:03 

この度親衛隊選抜戦のコロシアム管理人をやりますフォルランです。
本当は俺がでて
アッサリ
スッキリ
キッパリ
カッチリ
キッカリ
サッパリ
サックリ
優勝するはずが
ジュリ婆にどうしてもって頼まれたので今回は管理人をやることにした。

てなわけで皆さん頑張って!!!


23759: 選抜戦、前日。。 こもも 2006/12/01 02:15:31 

あぁーっvとうとう明日っ♪
カッコイイ戦いが見れるかと思うと……くふふふvv

一人机に肘ついて、ニヤケ顔。
冷めきったカフェオレを傍らに、頭は一足先に選抜戦へ。

(コンコン)
「失礼するよ。これ、さっき配られた役職者への書類なんだが
……って、おい」

明らかに呆れ顔。
分厚い書類を高く持ち上げると、勢いよく…

ばんっ!!!

「これ、見ておくように♪」
「あ…はーぃ。ちゃんと見ておきまーす」

渡された書類に目を通すフリをしながら呟く
(ニッコリ笑った顔が怖いよ。。)

「それじゃ、よろしく」
そう言うと、更にとびきりの笑顔を向けて出て行った。


寿理婆にコテンパンにしてもらおう。。


23765: 選抜戦1日目第2戦その1:冬弥 冬弥 2006/12/01 23:38:59 

決闘場に金属同士がぶつかり合う音が連続して響く。相手は盾を使い、こちらの放った連撃をことごとく防ぎきった。

(・・・なかなかうまく防ぐものですね)

攻めているのはこちらではあるものの、正直内心では焦っていた。防御に徹しているということは、相手の狙いはこちらの隙をついての渾身の一撃である可能性が高い。下手に長引かせれば負けるのはこちらになるだろう。ならば、

(こちらが先に渾身の一撃を持って、防御ごと打ち砕く!!)

手早く武器を持ち帰る。
2本の刀から、両手持ちの大剣へ。
切り裂くことに特化した武器から、打ち砕くことに特化した武器へ。
相手はいまだ盾を構えこちらを見据えていた。


23766: 選抜戦1日目第2戦その2:冬弥 冬弥 2006/12/01 23:41:27 

「はぁぁぁぁぁぁ!!」

全力の込め大剣を振り下ろす。
小細工のない渾身の一撃が盾とぶつかり合う。
今まで以上の衝撃が大剣を通して腕に伝わってきた。
大剣の速度が一瞬緩み。
そして、盾ごと相手を吹き飛ばした。


相手が立つ気配はない。どうやら気を失っているようだ。それにしても・・・

(初戦から緊張感の在る戦いをさせてくれますね・・・)


23767: 今年は一回戦負けでした エディー 2006/12/02 00:51:41 

どうも、エディーです。
今年は一回戦負けでした。まさかジュリアさんとあたるとはw
年季にやられましたw


23769: 1回戦突破です!?:パシュ パシュミナ 2006/12/02 01:43:28 

「剣も魔法もこれで良しっと」
身支度を整えたあとに、こももさん特製のカフェオレを一杯♪
「ん~、美味しい♪ さあ~て、いきましょうか!」

深夜になり、冷え込みが増すヘルコロ。
松明が煌々と焚かれた闘技場で、対戦相手を待ち受けます。
「今日のお相手はどなたでしょう?」

待つことしばし。そこに現れたのは…。
華麗な武装に身を包んだ、青い魔族の方でした!!
『うっわーっ! 高レベルだし、バリバリの攻撃系のお方ではないですか! ん~、これは厳しいな。。でも、なんとかしないとっ!』


23770: (続きの1です☆):パシュ パシュミナ 2006/12/02 01:43:57 

「手合わせ願おう」
全身から発せられる殺気が凄い。
一気に片を付けようという気配が濃厚に感じられる。。
そして、戦いが始まりました…。

「手加減は出来んぞ!」
いきなり、ものすごい風圧と共に豪剣が振り下ろされた!
『これだけは避けないと、あっさり勝負が終わってしまう。。』
後ろに退かず、逆に必死の思いで相手の懐に飛び込む。
…強烈な一撃は空を斬った。

『意表を突けた? 一瞬の隙が生まれましたよっ!』
気合を入れて至近で最終を放つ。
…私の魔力でも、かなりのダメージを与えられたようだ。


23771: (続きの2です☆):パシュ パシュミナ 2006/12/02 01:44:37 

次の攻撃もなんとかしのぎきり、流れがこちらに傾いたような気が♪
『決めるには、ここしかない!』
ラデルによる連続攻撃☆
さすがに全て盾で防がれましたが、なんとか体力を奪いきりました♪



今日はたまたま勝てました☆
お相手して頂き、どうもありがとうございました♪(深礼


23772: 【白銀の騎士 vs 重火器武装の拳法婆①】こうも熱戦続きぢゃと… ジュリア. 2006/12/02 04:12:29 

決闘者の運命を導く星々の光が、寒々と
冬の石畳を照らし出す。
時折吹き抜ける乾いた、強い風は
横断幕を、灯炎を、そして老婆の呉服をなぶる。

対して、風の影響を一切示さない白銀の騎士。
その完全鎧に映りこんだ星々は一切の揺らめきを見せない。

騎士の名はエディー。
前回の選抜戦初戦では四時間、
フル装備のまま決闘場に立ち続けた直後に
"戦乱の申し子" ライゼルと決闘し
勝利を収めたという実績を持つ。

「(この若者が相手ならば、
 これを使っても大丈夫ぢゃろう)」。


23773: 【白銀の騎士 vs 重火器武装の拳法婆②】時間がいくらあっても足りぬのぅ… ジュリア. 2006/12/02 04:12:43 

老婆が抱えていたジャガーの皮包から取り出されたのは
古代遺産兵器"ドライバー・オメガス" 。
一部では"ガトリング砲" とも呼ばれ、
その圧倒的破壊力は"メギドの炎" として
様々な伝承に記され畏怖されてきた。

「年寄りはの、重火器で闘うもんぢゃ」。

決闘開始の号砲と同時にD・Oが火を噴く、
しかし騎士は高速連射される弾丸を避けようとすることなく
盾で受け流し火花を散らしつ老婆に突進、
まさに捨て身の反撃による一撃が見事命中、
この衝撃で老婆の握力は緩み
D・Oは自身の強烈な反動によって老婆の後方へと飛んだ。

騎士は一瞬、呼吸を整えた。


23774: 【白銀の騎士 vs 重火器武装の拳法婆③】エディーどのとババの決闘以外も… ジュリア. 2006/12/02 04:12:56 

そして次の動作に移ろうとした刹那、
老婆の掌底が嵐となって騎士に襲い掛かる。
初めの二発は盾によって防ぎきれたが
魔法による加速のため後の三発は鈍い音をたてて
完全鎧の奥の肉体にダメージを与えた。
加速が切れる瞬間を捉えて今度は騎士のシールドアタックが
老婆の肩で鈍い音をあげる。

倒れこんだ老婆が合掌したまま跳ね起き、
さらなる加速をかけ一気に繰り出した五発の掌底は
(騎士が、老婆を打つという自らの行動にひるんだためか)
(或いは老婆の技量が加速に追いついたのか)
すべてが白銀の装甲の奥を突き
老婆に一つ目の勝利をもたらした。


23775: 【白銀の騎士 vs 重火器武装の拳法婆④】大いに妄想をかきたてるのぢゃが(笑 ジュリア. 2006/12/02 04:13:13 

「運と火力も実力の内ぢゃ」。



星々の下は再び押し殺したような静寂に包まれ、
乾いた風が一陣、石畳の欠片をわずかに動かした。


23779: 繋がらない…想い ギャン=ビット 2006/12/02 11:16:43 

状況見てからが有利なのは前回で分かった。

勝負は…夜!

~・~・~・~・~

EZサーバーから応答がありません。しばらくたってからリトライしてください。

…おっとっと、何とも気まぐれな子猫ちゃんですネ?

kk、しばらく待ちましょう。

~20分後~

EZサーバーから応答がありまs(ry

…オーライ、そんな事もあるでしょう。

多少眠くても…まだ…!

~30分後~

EZサーバーかr(ry

ーーーそれきり、ギャンは二度と戻ってこなかった。決闘者とリアル睡眠不足の中間の生物として永遠に漂うのだ。

何度リトライしても繋がらないのでーーーそのうちギャンはリトライするのをやめた。


23785: 選抜戦初日:マユキ マユキ 2006/12/02 20:48:59 

軽く浮かれている人をからかう前日のおふざけな気分は朝起きたときにはもうなかった。この大会に参戦した理由はある人物をとめるこだったがこの場の雰囲気を味わうと一武人としての性分が出てしまう。気を引き締め中に入る。

闘技場で目の前に現れた人物はよく見知った顔だった。
ここまで対戦経験もある。力の差を見事に見せ付けられただけだったのだが。

「いざ勝負です!」


23786: 選抜戦初日2:マユキ マユキ 2006/12/02 20:54:48 

序盤先制の一撃を打ち込むもそこから連打に盾から顔を出すことすら出来ない。一撃は耐えられる攻撃だがこれだけ連打されれば簡単にやられる。事実今まではこれに耐え切れず負けている。そうなるわけにはいかない。こちらも少しの隙をうかがっては攻撃を繰り出す。

どれほどくらい続けたのか。盾はぼろぼろになっている。しかし気づけば私は勝者の名乗りを受けていた。
初勝利だった。


23787: 選抜戦二日目:マユキ マユキ 2006/12/02 21:08:47 

「うっ・・・ここは?」

目の前に見えるのは天井。周りを見渡し状況を少しずつ思い出してみる。そうか。私は負けたのか。

相手は名高い舞踏剣殿。その研ぎ澄まされた心技体の前には私の力も運もその他の要素も入り込む余地などなかった。まだまだ私は力不足だな。そう素直に思った。

さあ、本来は参戦してはいけない身分でありながらひと時の真剣勝負を楽しませてもらった。今から私は私の仕事に戻るとするか。

「っといつつ・・・しばらくはきっと痛むんだろうなぁ(苦笑」


23795: 2回戦突破ならず~:パシュ パシュミナ 2006/12/03 01:30:00 

白い息を吐きながらコロシアムに駆けつけると、大掲示板には既に本日の対戦結果が表示されていました。
「ふむふむ。レイフォールさんと冬弥さんが勝利! さすがは現役の親衛隊さん達ですね☆」
そうすると…。
今日の対戦相手はシアさん!

急いで闘技場に向かうと、ゆっくりとシアさんが立ち上がるのが見えました。
「少々眠くなってきたところでしたよ♪」
シアさんがニッコリと微笑んで戦闘開始となりました!


23796: (続きの1です☆):パシュ パシュミナ 2006/12/03 01:30:40 

「ま、それなりに頑張りますっ」
シアさんは落ち着いた自然体で、勝利への気負いがほとんど感じられません。
だからこそ、隙を見つけるのも難しそう。。
そして、どうやら武器も魔法も私と全く同じ装備の様子。
『となると、魔法戦か、それとも…』
一瞬の迷いが、私の隙になってしまいました!

シアさんに先手を取られ、ラデルの連続攻撃を受けるはめに!
「くっ、一撃でやられる訳には…」
必死で堪えましたが、かなりのダメージが…。
『む~、長期戦では体力が持ちそうにないか。。…それではイチかバチか!』
何とか反撃の態勢を取り、クリティカルヒットを狙う!


23797: (続きの2です☆):パシュ パシュミナ 2006/12/03 01:31:31 

「・・・あぶない、あぶない。」
あっさりと、見切られてしまいました!(ガックリ
こうなると、もはやこれまで。
シアさんの二度目のラデルを防ぎきることはできませんでした。。



いや~、お強いですね☆ 全く手も足も出ませんでした。。(^^;)
お相手して頂き、どうもありがとうございました♪(深礼
明日もぜひ頑張ってくださいね♪ヾ(´▽`)ノシ


23812: 選抜戦2日目第2戦その1:冬弥 冬弥 2006/12/03 20:21:17 

2日目の相手は外務のマユキさんだった。それにしても、

(2日連続で盾使いが相手とは・・・)

個人的にはあまり盾使いとの戦いは得意ではない。しかも盾そのものに特殊な効果があるらしく、連撃のうち何発かはその威力を完全に殺されていた。それに加えて、大型の魔獣の攻撃が襲い掛かってくる。

(獣使いの能力・・・かなり厄介ですね・・・)

正直、長期戦に持ち込まれるのはつらい。しかし相手に隙がないわけでもなかった。攻撃と防御がわずかだが不連続なのだ。その隙をつければ・・・。


23813: 選抜戦2日目第2戦その2:冬弥 冬弥 2006/12/03 20:24:04 

そう考えていると、マユキさんと魔獣の同時に攻撃を仕掛けてきた。マユキさんの攻撃を掠めながらも回避し・・・

(ここだ!!)

攻撃から防御に移るまでのわずかな隙に渾身の一撃を叩き込む。盾による防御を潜り抜けるように剣が降りぬかれる。

それが決着だった。


23814: 選抜戦3日目第2戦:冬弥 冬弥 2006/12/03 20:58:21 

シア・アルバレットさんが3日目の対戦相手だった。
武器はどうやら弓のようだ。ならば・・・

(こちらの間合いに持ち込めるかどうかが勝負を決めそうですね・・)

弓にせよ、魔法にせよ、基本的には遠距離からの攻撃である。(まれに近距離から弓や魔法を使うものもいるが)こちらの武器が剣である以上間合いを詰めなければ勝負にならない。

決闘開始の合図と同時に自らにできる最速の踏み込みで間合いを詰める。

(よし!!)

こちらの速さが相手の予想を上回ったのか、うまく間合いを詰めることができた。この機を逃さず連続で斬撃を繰り出す。
そして、

人が倒れる音が決闘場に響き、勝者の名が告げられた。


23820: こもも軍務大臣への音声手紙①:寿理婆 ジュリア. 2006/12/04 00:44:19 

"裁定者" お疲れさまでしたの。

前回のヤヌス殿に匹敵する"裁定者" ぶりでしたぢゃ。
軍部のボスらしい、高位な感じが実に良かったのぅ、
こう、試すような、でも内心楽しんでいるような。
闘いを楽しむ余裕があるということは
逆境に決して屈することのない
"真の屈強" の証ですぢゃ。

しかし今回は相手が悪かったのぅ。
対戦することは予見済みぢゃったとはいえ、
レイフォール殿は無敵の戦士ぢゃ。
盾をうまく使ってカウンターを決めておられたが、
その直後に打ち込ませなんだところが
レイフォール殿のニクイところぢゃ。
さすが、このババを倒した色漢だけのことはあるの(笑


23821: こもも軍務大臣への音声手紙②:寿理婆 ジュリア. 2006/12/04 00:44:35 

いよいよ明日は決勝戦ぢゃ。
公国最強の"舞踏剣" 冬弥殿と
龍の力を宿す"決闘者" レイフォール殿の決戦ぢゃ。
久方ぶりに血が騒いで眠れそうにないでの、
ババはかわいい盆栽をつれて、
夜の散歩と洒落込みますぢゃ。
コロシアムあたりをまわってくるでの、
息子の城に戻るのはおそくなりますぢゃ。


だれがこのババと夜遊びしてはくれんかのぅ。


23822: なんとなく、ヤな予感はしてました。過去の再来。 シア・アルバレット 2006/12/04 00:55:18 

デジャヴュ・・でもないですが、
冬弥さんとはお手合わせ初ではなく
2回目でしょうかね・・(遠い目

あれはコリアスティーンのコロシアムだったでしょうか。
偶然にも対戦した冬弥さんに惨敗したのが
妙に記憶に残ってましたが・・

まさに過去の再来でした。
瞬く間に舞う剣。お見事でしたと言わせて戴きます。

お疲れ様でしたっ!明日はじっくり観戦させていただきます♪
って・・RPじゃないですね感想ですね、スミマセン・・


23823: 【竜の力 vs 嘆爪の野獣婆①】 ジュリア. 2006/12/04 02:01:30 

初冬の陽は夕焼けをあらわすことなく、
星々に天空を譲った。

灯が消された決闘者控室内。
老婆はジャガーの毛皮をはおり
膝の上に載せたトラの子の丸い背をなでていたが
星の煌めきを感ずると、トラの子をよけ
曲がった腰をいっそう曲げて
コロシアムのゲートをくぐった。

「今日の暗器はの、この嘆爪じゃ」。

"嘆きの爪"。
懐かしい記憶がよみがえる。
今は遠くに在る、炎のように強く美しい戦友、
彼女が好んで使った怜悧かつ残酷な武器、
老婆はそう認識していた。
懐から取り出された右手には
確かにそれが装着されていたが、
星々の光では微かに閃かせるのがせいぜいだった。


23824: 【竜の力 vs 嘆爪の野獣婆②】 ジュリア. 2006/12/04 02:01:45 

暗室で陽が落ちるのを待った老婆は、
東に立つ相手決闘者の日没に眩んでいるであろう眼を突き
喉笛を掻き切らんと、ジャガーと化して襲い掛かった。

しかしこの老獪さは老婆に、
一瞬の陶酔感を与えたに過ぎなかった。
暗闇を味方につけたとはいえ、
ジャガーが挑んでいたのは
最強の生物たる"竜" そのものだったのである。

コロシアム満場の観客が見たものは、
永きに渡り公国のすべての財宝・宝物を護ってきた
眠れる"竜" が、久しぶりに目覚めたその力を振るい、
易々とジャガーを地に打ち伏せる姿であった。


23825: 【竜の力 vs 嘆爪の野獣婆③】 ジュリア. 2006/12/04 02:02:02 

「…野獣は英雄に狩られる定め、かの」。


老婆の笑顔に悔いの念は読み取れない。

「動と静、いずれの戦術に拠ろうとも一騎当千、
 彼こそが公国の最難関、
 挑む者はそこに比類なき地獄を見るだろう。」
 (私的公国英雄列伝№2【レイフォール】伝より抜粋)

そう、老婆は自ら"比類なき地獄" に挑んだのだから。
公国英雄列伝№2【レイフォール】伝、
若かりし日に記した、同僚の記録。


23844: 【少年の堕天使 vs 盆栽片手の小宇宙婆①】一人時間差になりましたぢゃ(笑 ジュリア. 2006/12/05 12:08:18 

いよいよ明日は決勝戦。
予想以上に様々なことが起こった親衛隊選抜戦も
終宴の時が間近に迫ってきた。

満天の星空の下、
丸く小さな背中をテンポ良く上下させながら
足取りも軽快に、老婆は夜の散歩を楽しんでいる。

灯炎が揺れる公国国営コロシアム。
準決勝の二試合はすべて消化し、
今は明日の決勝、そしてその後
優勝者・準優勝者の傷が癒えるのを待ってから行なわれる
セレモニーの準備が着々と進められているのが見て取れる。
これもコロシアム管理者にして芸術監督である
"妖"のフォルランによる支配が行き届いている証拠であろう。


23845: 【少年の堕天使 vs 盆栽片手の小宇宙婆②】"サムジ族" はストーンカ人の… ジュリア. 2006/12/05 12:08:32 

ふと、決闘場に眼を遣ると
ここ数日のあいだ公国屈指の決闘者たちが火花を散らした
その場所に、ひとりの、見覚えのある"少年"が立っていた。
老婆はにっこりと頬笑みを浮かべ、
ジャガーの皮包から自慢の何かを取り出し、
決闘場へと降りていった。



「ちょっと・・・オレと遊ぼうぜ」。

あどけない外見にそぐわぬ大人びた物言い。
間違いなく彼こそが"決闘者" リュートライ、
「女性に誘われたら断っちゃまずいでしょ?」と
書き添えられた参加登録票を送ってきた聖職者、
老婆はそう確信した。

「夜分、このババをお待ちかの?」。


23846: 【少年の堕天使 vs 盆栽片手の小宇宙婆③】一氏族と思っておりますぢゃ。 ジュリア. 2006/12/05 12:15:19 

「女性」という表現が老婆を指すのか、
はたまたうら若き軍務大臣こももを指すのかは
判らなかったが、老婆の心は既に躍り出していた。


老婆が片手に載せているのは―――盆栽。

盆栽は小さいながらも"世界" 、
これを片手に載せる者は"宇宙" 。
即ち老婆は今、小さな宇宙となったのである。
名指しの決闘状を受け取った老女がファースト・ラヴ・レターを手にした少女のときめきを取り戻したように、
星々に運命を支配された小さく儚い人間という存在の中にはいつか宇宙が宿る。
サムジ族はこの符合を"小宇宙" と呼ぶ。

"少年" と "小宇宙" との決闘は、人知れず始まった―――


23847: 【少年の堕天使 vs 盆栽片手の小宇宙婆④】漢字なら "寒爺族" ですのぅ(笑 ジュリア. 2006/12/05 12:15:33 

攻撃重視の構えをとった少年の初撃は
確かに老婆をとらえたが、
しかし防御を固めた(ガードがかたい)
"小宇宙" には(少女の心には)
かすり傷しか与えることはできない(微かな揺らぎと一層の期待でさらなるヒート・アップのきっかけを与えた)。

宇宙を支配するすべての天体は
いまや老婆(恋に恋する少女)を中心に回転し
十字列星、そして流星の名を冠する妙技を発動させた(星占いさえも少女の夢を煽る)。

「グランドクロス」

水平方向から五つの衝撃が少年を打つ(夢のとりこになった少女は少年のペースを無視してまでもその夢を加速する)。


23848: 【少年の堕天使 vs 盆栽片手の小宇宙婆⑤】リュどのとの数年ぶりの対戦が… ジュリア. 2006/12/05 12:15:45 

少年の反撃は再び老婆に防がれる(少年の声は既に夢世界の住人となった少女の耳には届かない)。
両者さらに打合い(日常的なやり取りも以前とは違った含意を持つようになり)、

「メテオストライク」

さらに垂直方向から五つの衝撃が少年を追い詰め(突然で不可避な天界からの落し物の如く少女は、少年に対し少女の理想体現を押しつけ)、
勝負は決し一夜の夢は(純粋さと残酷さと過度の情熱が現実とのギャップに気づいた時、少女の初恋は)終わった。


23849: 【少年の堕天使 vs 盆栽片手の小宇宙婆⑥】実現してラッキーでしたぢゃ(笑 ジュリア. 2006/12/05 12:15:57 

「ここの管理者はの、盆栽の名人ぢゃよ」、
「まあ・・・こんなところ・・・かな?」。

老婆は少年の手をとり、少女のように頬笑んだ。
夜が明ければこの国営§【妖】盆栽§コロシアムで
ヘルハンプール最強の英雄が誕生する。


於§ヘルハンプール妖艶闘技場§12/04 未明


レベルが 132 に上がった!(少女は人生経験を積んだ!)
しかし、ステータスに変化は見られなかった(しかし何も学ばなかった)…


23859: 裁定者、登場。。 こもも 2006/12/06 00:22:14 

「やっと出番ですか…待ちくたびれましたよ」

寿理婆からの手紙を見て、口の端を少しだけ上げる。

昨日までの戦いを見ると、お気に入りの魔法は置いていかなければいけないようだ。
小細工無しの、真っ向勝負。。
時々訓練はしているものの、新しい盾を買うのも久し振り。
攻撃力の強化も怠らないように…


久々のやる気モード。
ヤルからには、全力で。。


逸る気持ちを抑え、愛馬の黒曜に跨った。
「お前と一緒に戦えないのは、ちょっと残念だね」


コロシアムで待っているのは誰なのか。
わからないけど、でもわかる。
多分よく知ったあの方。


「さぁて、イっちゃいますかv」


23860: そして対戦相手は… こもも 2006/12/06 00:23:07 

決闘場の重い扉の向こうには、やはりあの方が居た。

目が合っただけで、どれだけ本気かがわかる。
可愛い妹だからって容赦無しですか。
それでこそ、正面門をお任せできると言うもの。。


決闘場に立った竜は、その力を全てぶつけてきた。
次々と撃ち込まれるラ・デルフェス。
カウンターも防御で固められ、全く隙を見せない。
盾装備で正解。と言っても、防ぐことしか…


防戦一方では勝てる筈も無く。
「裁定者として、もっといい試合を見せれたら良かったのに。。」
呟いた私に、寿理婆が優しく微笑んでいるのが見えた。


23861: 【§フィナーレ§最も輝ける星§①】ひとまずフィナーレ・レスを ジュリア. 2006/12/06 01:21:52 

星の明るい夜。
しかしその明るさに気がつく者は少ない。
何故なら最も輝ける星は今この地上に、
国営コロシアムにあるのだ。

夜の帳が下りると同時に始まった称号授与式。
宙空に浮かんだ魔導ビジョンが
§親衛隊選抜戦§Absolute Hell 2§ の
ダイジェストを大きく、様々な視点から映し出し、
観客は直接観戦した時にはとらえることのできなかった
決闘者たちの超絶技の数々や瞬時の判断、駆け引き、
喜怒悪楽の表情、汗の一滴や隠れた名勝負、
意志と力に魅了され、歓声と惜しみない拍手が
会場をあたためていった。


23862: 【§フィナーレ§最も輝ける星§②】打ちますがの、時間の前後関係は ジュリア. 2006/12/06 01:22:07 

同時に、アノイ、リッキー・エオル、マユキ、
ミラルフィーネ、シア・アルバレット、エリオス、
パシュミナ、インタバル、エディー、寿理婆ら、
決勝の舞台に立つことはなかった決闘者たちの
立ち姿、構え、横顔、そして破れ、倒れ行く様、
そのすべてが観る者の胸に
熱冷判別しがたい何かを残さずにはおかなかった。

 そして、語られさえしなかったストーリーもまた、多い。
 次元の狭間で行なわれたギャン=ビットの孤独な闘い。
 時空の歪みから現れた "怪物" グラフィオと
 "清掃員" サムリト・ジンの幕間勝負。
 リュートライの誠意、老婆の純粋さ故の残酷さ。


23863: 【§フィナーレ§最も輝ける星§③】気にせず好きな場面をどんどん ジュリア. 2006/12/06 01:22:21 

 すべてを知る者は唯一人、
 "妖" のフォルランのみである。
 彼もまた毎日少しずつ姿を変え趣向を変え
 観客や決闘者を迎えた、文字通り陰の功労者である。

ダイジェストが準決勝の場面にうつる頃には
観客席はすっかり熱を帯び、
"裁定者" こももが静かな闘志を胸に
"公国最強の竜" レイフォールに果敢に挑み善戦する姿は
熱狂をクライマックスへと導く役割を果たした。

そして決勝戦。
ビジョンに両雄の姿がうかびあがる。


23864: 【§フィナーレ§最も輝ける星§④】書いて、ご参加くださいぢゃ(笑 ジュリア. 2006/12/06 01:22:44 

圧倒的な「全力」の強さを見せつけてきたレイフォール。
抜群の身体能力、センス、勝負強さで
鮮烈やかに勝利の山脈を築いてきた"舞踏剣" 冬弥。
勝つべき者が勝ち上がった結果の
親衛隊同士の決闘である。

場内は一転して緊張した雰囲気につつまれる。
完全な静寂の中に響くのは只、二人の足音のみ。


―――勝負は決した。


勝者、レイフォール!
音の嵐が沸きあがり、振動がさらなる興奮を誘発した。
そしてビジョンに重ねて映される、
今、この瞬間のレイフォール、冬弥。
二人の "最も輝ける星" は厳かに闘技場中央まで進み出で


―――声高らかに名乗りを上げる。


23872: 【宣言】 レイフォール 2006/12/06 23:00:39 

歓声を上げる人々に剣を高く掲げることで応える。
そして、

「私は”双竜剣”レイフォール。これより自分のすべてを呈して
この国を守ることをここに誓う」

静かに、けれど高らかに、確かな意思を込めて、そう宣言した。


23873: コロシアム管理人より:妖 フォルラン 2006/12/06 23:22:02 

うむ。一秒たりとも見逃さず、全試合しっかり見届けた。
決して寝てない。決して寝てない。決して寝てない。
念のためもう一度決して寝てない。

で栄えある優勝者レイフォール殿には王者フォルランへの挑戦権を授与すr
じゃなくて惜しみない拍手&賞賛を!!!




個人的なベストバトルは、エディーさん対ジュリア.さんかなー
あの一戦はみててドキドキした。
あ~いつかこれに参加できるくらいになりたいよ・・・


23874: 【宣言】:冬弥 冬弥 2006/12/06 23:33:04 

同様に剣を高く掲げて人々の歓声に応える。
そして自らの誓いを言葉にする。

「決して砕けぬ意志を以ってこの国の守護を担うことを、我が称号”舞踏剣”の名においてここに誓う。」

以前に宣言した時と同じ思いを、以前より強く心に刻みながら、歓声をあげ続ける人々に向かって宣言した。


23878: 【§フィナーレ§最も輝ける星§結】 ジュリア. 2006/12/07 12:07:41 

ストーンカ族の老婆は
称号授与式の歓声を遠くに聴きながら今夜も、
降ってきそうなほどに星々を湛えた夜空を読んでいた。

「"双竜剣" と "舞踏剣" 、
 今しばらく、二人の "剣" の時代が続くようぢゃな。

 さて、ババはもう一仕事ぢゃ―――」

老婆はトラの子を膝から下ろして立ち上がると、
いつものしわくちゃな微笑みを一層しわくちゃにして
どこへともなく歩き去っていった。

夜空の星々は、ひときわ輝く二つの星に導かれるように
少しだけ輝きを増したようだった。

§親衛隊選抜戦§Absolute Hell 2§

§優 勝§レイフォール§
§準優勝§冬弥§


  以 上

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